この説明ではWashington Universityで開発されているIMAP serverを利用する. またセキュリティ対策ため,OpenSSLとともにIMAP serverを使用するようにする. というか,ここではSSL経由でしか使用できないIMAP serverとして構築する. このSSL経由でのメール配送は大抵のメール読み書きプログラムと互換性がある (例としてMac OS X付属のMailアプリケーションやEntourageなどで使用できる).
Mac OS X 10.2.x (Jaguar)にはIMAPdはinstallされていない. したがって,ソースコードをdownloadし,compileした後,自身の環境に 合わせて設定(configuration)する必要がある.しかし,幸いなことに この作業は簡単である.またcompileには,Mac OS XのDeveloper Tool CD内の BSD SDK packageが必要になるので事前にインストールしておこう.
何をすべきかがわかっていれば,以下の一連の作業でIMAPサーバは 簡単に構築できる.
% curl ftp://ftp.cac.washington.edu/imap/imap.tar.Z > imap.tar.Z (ファイルのダウンロード) % uncompress imap.tar.Z (圧縮ファイルの解凍) % tar xvf imap.tar (アーカイブファイルの展開) % cd imap-<適当な文字列> (ソースファイルの存在するディレクトリへの移動) % make osx SSLTYPE=nopwd SSLDIR=/usr SSLCERTS=/etc/sslcerts (コンパイル作業) % sudo mkdir -p /usr/local/bin (インストールするディレクトリの作成) % sudo make install (インストール作業)何の問題も起きなかったと思う. 以上の作業でIMAPサーバのプログラムの構築は終わりである
設定すべき項目は二つある.一つはSSLで使用する証明書を用意することであり、 もう一つはIMAPサーバとしてクライアントからの要求を扱えるようにすることである.
自己署名の証明書(我々の今の状況では最善の"策"であろう)を用意する.
そのためには以下のようにコマンドを入力する(もちろん,Terminalを使用する).
証明書を作成する過程でいくつかの質問に答える必要がある.回答した部分を
太文字で記述しておく
(ただし,回答内容は適当であるので,個々人の環境に合わせて回答すること).
% sudo mkdir -p /etc/sslcerts % sudo openssl req -new -x509 -nodes -out /etc/sslcerts/imapd.pem -keyout /etc/sslcerts/imapd.pem -days 3650 Using configuration from /usr/share/ssl/openssl.cnf Generating a 1024 bit RSA private key .............................++++++ ....++++++ writing new private key to '/tmp/xxx/zetaka.pem' ----- You are about to be asked to enter information that will be incorporated into your certificate request. What you are about to enter is what is called a Distinguished Name or a DN. There are quite a few fields but you can leave some blank For some fields there will be a default value, If you enter '.', the field will be left blank. ----- Country Name (2 letter code) [GB]:JP State or Province Name (full name) [Berkshire]:Tokyo Locality Name (eg, city) [Newbury]:Minato Organization Name (eg, company) [My Company Ltd]:Netaro Ltd. Organizational Unit Name (eg, section) []:Home Mail Common Name (eg, your name or your server's hostname) []:My Home E-mail Email Address []:netaro@netaro.org
IMAPサーバが動作するためには,当然ながらクライアントからの要求を 受け付ける必要がある.そのためには,IMAP over SSLの要求を受け付け られるようにPort番号 993への要求を受け入れるように設定する. 具体的には以下のように/etc/inetd.confファイルを修正する.作業前に バックアップは一応とっておこう.
% sudo vi /etc/inetd.confファイルを開いたらそのファイルの最下部に以下の一行を追加して保存する.
imaps stream tcp nowait root /usr/libexec/tcpd /usr/local/bin/imapd
そうしたら,その修正を有効にするためにinetdサーバを再起動しよう.
% ps ax | grep inetd 344 ?? Ss 0:00.00 inetd 2693 std R+ 0:00.00 grep -n inetd % sudo kill -HUP 344
お疲れ様でした.これでサーバ側の設定は終了です. これでIMAPサーバは動作するはずです.しかし,これで終わりではありません. なぜなら,この設定したIMAPサーバを利用するようにクライアント側の設定を する必要がありますから...
imapを使用するE-mailアカウントを作成し,ユーザ名,IMAPサーバホスト名 そしてパスワードを入力してください.そしてSSL経由でメールを配送するように 設定することを忘れないようにしよう.上の画像はMac OS X付属の Mailアプリケーションでの設定方法の例である.
もう一つはIMAP path prefixに注意しよう.これは自分のホームディレクトリ配下の 指定のディレクトリにIMAPのmailboxを保持するための指定である.これを指定しない 場合にはホームディレクトリがそのかわりとして使用される.
それとMac OS Xをサーバにしたのならば,そのMacintoshはsleepしないように 設定する必要がある.そうでないとMacintoshがスリープしてしまい,サーバとしての 機能を果たさなくなるからである.これはシステム設定の省エネルギー設定の開き, sleepはしないよう適切に設定をしよう.
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