June 19, 2007

やはりセキュリティは人なり

これらの本を読んだ.「追跡! ネットワークセキュリティ24時 (1 / 2)」だ

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技術的にどうこうという本でなく、実際に起きたインシデントをフィクション化した本なのだが、こういう実際の話を知る機会のない自分としては、非常に刺激的な本でした.

セキュリティは、技術で対応/対処できることも少なくありませんが、それ以上に人間系の処理(?)が多いこと.極論すれば、「セキュリティ対策において技術でできることなんでほんの一部」だと.それは口で言うのは簡単なのだが、この本にある話を読むと、「本当にそうだな〜」と妙に感じ入るばかりです.

「システム管理者の眠れない夜」1 | 2 | 3と同じ系統の本で、技術的な内容はほとんどなく、いわゆる読み物として読めるので、セキュリティになんらかの形で関わる人には、是非読んでいただきたい本だと思います.

いや〜、現時点では、システム管理者もセキュリティ管理者も本当に報われることの少ない仕事だと思います.少なくとも、何も起きなくて当然.つまり、その維持のために多大な努力を払っていたとしても、けっして褒められることがない.そのかわり(その上)、何か起きると、管理者の責任にされ、責められ、対応に365日24時間を問わず追われることになるという悲しい職種と言わざるをえません.少なくとも、将来的にはもっとその地位が向上することを個人的には願わんばかりですが、昨今の成果主義に照らすと成果として目に見えるものが出しにくいので、本当に厳しい職種と言えます.なんとかならないものかなぁ.ITインフラは一度導入したらメンテナンスフリーではなく、かつ世界中の敵と日々戦っているのは、まさにこれらの戦士(?)なのにな...

Posted by z at June 19, 2007 12:47 AM