November 22, 2007

Open Research Forum 2007を見てきた

慶応義塾大学 SFCのOpen Research Forum 2007を見学してきた

orf2007.png

まず思ったのは「すごい場所(六本木ヒルズ40F)で、すごい規模でやるもんだな〜」と思ったり.
# 上記のWebを見ると、そうそうたる企業が協賛に並んでいる.

それはさておき、気になった研究をメモしておく.

■ セキュリティ
ネットワーク監視のための視覚化/インタフェースが2つほど公開されていた

- Session Visualizer (ネットワークインシデント検知に関する研究)
計算機の通信状況を、横軸を時間軸としてガントチャート形式に視覚表現したインタフェースを実現していた研究を見かけた.よくみると、CSS2007で発表されていた研究内容の実システムのようであった.論文には書かれていない内容で興味深かった.

- Ubiquitous Network Visualizer (UNV)
自分の計算機を中心とした通信状況の3次元視覚化システム.3次元である理由がよくわからなかったが、3D-tcpdumpの延長としてのプロジェクトのようである."UNV"というキーワードでWebがあるかと思いきや見つからず.よくよく探すと、UNVではなくてUNB(Ubiquitous Network Browser)という名称で成果を述べているページがいくつかあった.
- ユビキタスネットワークブラウザに関する研究
- ユビキタスネットワークブラウザの構築
- ユビキタスネットワークブラウザの構築 2005年度


■ UI, HCI, 携帯電話等
- exPhoto: 周辺環境と利用者の気分を含んだ体験の記録再現システムの構築
コンセプトというか、狙いが安村研WillCamと似てなくもないなと思ったり.

- Reflective Clock
こういう見せ方といい、過去の記録の使い方といい、個人的には興味深いなと思ったり

- メモジャ
情報をいくつ化のカテゴリーに分類し、ライフログとしてさまざまなメディア形式でメモが残していけるWebサービス.時間軸にそって情報取得操作ができたり、タイムマシン機能がついていたりする.

- InfoRod: 振る動作を用いた情報アクセス手法の提案
携帯電話の加速度センサーを応用し、ゲスチャーをすることで情報を取得する手法の提案.
ジェスチャーの認識速度に若干難はあるが、よくできていると思った.が、QRコードの代わりにするのは困難そうだと感じた.別の利用シーンを想定すれば面白そう

- BOZAAR: モノの貸し借りをもっと楽しく、もっと幅広く
モノの貸し借りをITを使って明確に記録しようというプロジェクト.借りたことを顔写真と借りたものの写真を撮って記録し、かつ借りた人のメールアドレスを預かることで「返してねメール」が送れたりするサービス.話を聞いていたら、まだまだ"いじりがい"のある研究内容だと感じた.

Posted by z at November 22, 2007 11:36 PM