病院の電子カルテでも問題になっているのは、ユーザインタフェースと個人認証のようです.
今、多くの情報システムの主要な問題はこれらなのでは? と邪推すらしたくなるような格好の例かと思ったり
【産科医解体新書】(34)電子カルテで廃業増える? - 産經新聞 (2009/04/21)
当方は「ユーザ本位」という言葉で、こういった問題を取り上げるようになりました.
研究者なれば、こういうエンドユーザからの貴重な意見に真摯に耳を傾けなければいけません.
しかし、情報システムが利用者を振り回すような仕組みを現場に持ち込むのは言語道断ですね
個人的には、カルテを無理矢理GUIなどでシステム化するのはやめて、カルテは手書きのままとする.
で、それを大前提にしたまま、今ある諸問題を解決できる方法を模索すべきかと思うのですが、いかがでしょうか? それとUIはメーカーごとにバラバラなのはいいけれど、backendはオープンな仕様で共通化するのは必要不可欠で、そこは国や医師会も関与して決めて頂き、UIはお医者さんの好みで使ってもらう. 理想を言うならModelとViewをきっちり分離したシステムにすべきかと. でないと、いくらIT戦略会議等で電子カルテの普及なんて旗を振っても、患者にも医者にもメリットのないシステムであり続けてしまい、結果として普及なんて夢またの夢になるのではないか? と、これまた邪推したりする.