July 01, 2004

Ensembleware: Contextual Service Provisioning in an Ubiquitous Service World

Venu Vasudevan,
"Ensembleware: Contextual Service Provisioning in an Ubiquitous Service World",
2004 International Symposium on Applications and the Internet (SAINT 04), p.10, January 2004.
IEEE Xplore

Ubiquitous connectivity(どこでもnetworkに接続可能: 例 mobile handsets)とUbiquitous context(RF tags)はコンテキスト依存のサービスを可能にする基盤技術になるだろう。この論文では、そのようなサービスを提供するためのサービスアーキテクチャ上の課題と、解決されるべき技術上の問題点について述べる

Pervasive mobile computingはこれまで,可搬性と機能の間でトレードオフが存在した.携帯電話は十分小さくなり,充電なしで使用可能な時間も長くなったが,一方でユーザが体験/利用できる機能も制限されていた.3Gおよび4G携帯電話はネットワークとデバイスの双方においてそういった制約を小さくする狙いがある.

もう一つの補完的な手法としては,付近で使用できるデバイスを携帯電話の能力を補完/強化するデバイスとして利用可能にすることである,これは wireless serviceの配送先対象として使用することを意味し,携帯電話を制御(Control)および信号チャンネル(signal channel)の目的でのみ使用し(リモコンのこと?),近くにある他のデバイスとネットワークを運搬人として使用するのである.例えば,家にいる時,携帯電話に音声とビデオの信号が来たら,それは自動的に家の中で最良と思われるデバイス,つまりビデオ信号はTVに,音声信号はスピーカシステムに分割され,再生されるのである.

我々はこのようなサービスをensemblewareと名付けた.それは複数のデバイスからコンテキストに応じて適切なデバイスを調和させるインフラが必要とされる.ensembleという言葉には,効果的な各種のデバイス群という意味を含まれており,それぞれのデバイスはその能力に基づき特定の役割を果たすとともに,他のデバイスとの対話によって特定のユーザやセッションのために認識されるようになる(?).優れた ensemblewareは,ユーザの現在の状況において利用可能なcomputingとnetwork能力を利用し,上質の複数ネットワーク,複数デバイス,そしてユーザ体験を提供することができる.

ensemblewareの自動化実現には,十分な状況収集とその理解が必要不可欠である.そのためにはRFtagなどが普遍的に埋めこまれ,それにより,より正確かつ的確な状況理解ができるようになることが必要である.例としては

1. デバイスや計算機,ネットワークアクセスポイントにRFtagが埋めこまれる.それによってどんなデバイス/計算資源が今の状況で使用可能かを知ることができる.
2. RFtagの遠隔測定により,現在位置の社会的特性から現在位置を理解または推測することができる.近くにCar radioがあれば,それは車内,またカプチーノメーカがあれば,それは家の中という具合である.

これらにより,複数のデバイスが利用可能であることが理解でき,結果として技術的にも社会的にも有用なサービスとなりうると考える.

しかしこの実現には多くの問題が残されている。
自動でコンテキストを感知/翻訳し、それをサービスに効果的に反映し、プラットフォームを生かすためには、多くの情報アーキテクチャ上の課題がある。以下はその一部である

- 標準化された語彙の確立:
能力、可用性(availability)を表現するため、そして実物体を識別するための語彙の確立

- 信号と情報交換の自動化:
埋め込まれた知性(RFtags)と携帯電話間の情報交換の自動化

- Mixed-initiative(混合発動権?)の設計: 機会は最大に、ユーザへの驚き(とまどい?)は最少に、そしてエラーを素早く修正できる機会をユーザに与える

- 新しいユーザインタフェース: 例えば、ユーザの好みの設計など、ユーザが状況に応じたサービスを適切に受けられるようにシステムを調整する作業を支援するインタフェース

Posted by z at July 1, 2004 02:40 AM