October 30, 2007

研究者(大学院生/大学院修了者)をとりまく状況

いや、なんとも言いがたいですが、ふと下から視線で見てみると、こういうことを決める人/公表する人/指摘する人は、結局何が目標なのだろう? と思ったり.

東大の博士院生の大半、授業料ゼロに 「頭脳」獲得狙い - 朝日新聞
大卒研究職社員の資質「期待上回る」は1% 文科省調査 - 朝日新聞

当方の私感としては、こんなことで大学院卒の人たちを鼓舞したり、卑下するよりも、本当に国や企業が研究者を必要とするなら、それなりの報酬とキャリアパスを十分に用意して欲しい.と主張したい.でなければ今の若い人達に「大学院に行った方がいいよ」なんて口が裂けても言えません.というのが当方の意見です.よほど自分に志があるのならば、その志を貫き、大学院後期課程まで行ってもいいと思うが、少しでも迷うならば修士の学位を取り、そこで社会に出た方がいい.というのが持論です.

# もちろん例外はある.すでに社会人である人が大学院に戻るのはこれとは異なりますよね

それと思う、日本の人事は意味がない.これは大学にいた時によく実感した.
「あの人がA社に採用されて、あの人がA社を落ちたの?!」ということは本当によくあった.
いや本当に日本の人事採用というのは形式だけであり、その形式にうまく適応できるかどうかが大事であり、その人の能力の有無はあまり関係ない.その証拠に人事採用に能力試験はなく、いわゆる常識系の筆記試験と面接だけで研究者の能力を計ろうったって計れるわけないですよね?

ま、なんにせよ、研究者や大学院卒の人の置かれている状況は厳しい.その一言に尽きる
稼ぎたいのなら、よっぽどコンサルティングや弁護士にでもなった方がいいだろう.

Posted by z at October 30, 2007 04:27 AM