November 03, 2007

fakePointerをデモ発表 - CSS2007

10/31- 11/02に奈良で行われたコンピュータセキュリティシンポジウム2007 (CSS2007)で、fakePointerをデモ発表してきました.

css2007kanban.png

fakePointer自体は既に口頭発表してしまっているので、CSS2007であらためて口頭発表はできないのですが、今年からデモセッションが設けられたので、認知度を高めようという意味でデモ発表を行いました.

コンピュータセキュリティシンポジウム 2007 (CSS2007) - 情報処理学会
fakePointer - フェイクポインタ

感想など...

- デモは多くの人と直接話ができてよい、と再認識.
口頭発表だと、その会場にいた人にしか聞いてもらえず、特にパラレルセッションの場合で、似たような分野のセッションが並行して行われていたりすると致命的だったりする.つまり、せっかくの発表なのに研究内容の認知度が上がらないということになる.また口頭発表では質疑応答も時間的に限られてしまう.しかしデモならそれらの欠点がない.しかも今回のCSSでは、デモ発表の人には"キャンドルスターセッション(略してCSS)"にて無条件で1分間スピーチを行うこともできた.これは周知という意味ではよかったと思う.

- が、残念ながらデモセッションの参加者は少なかったように感じた
# 奈良公園の鹿と春日大社に大仏、そして正倉院展に負けたと思われる

- 今回のデモ発表を通じて、本研究と同様の研究をされている研究者に出会うことができた.

- 技術に関しては、やはりどうやって選択シンボルを配布するのか、その現実的な落としどころが問題だろうという指摘を受けた.また期待していた未知の脆弱性に関する指摘はなかったように思う.

- 内閣補佐官 山口先生の講演が興味深かった.なぜか「役人には無謬性(むびゅうせい)があり、間違うことはありえない」という言葉がなぜか耳に残ったのと、省庁別対抗セキュリティ評価の話は非常に楽しそうに話をされていたのが印象的だった.また開発者に対しての提言で、理論から現実に落とし込んで欲しいという言葉は、耳が痛いなとあらためて思った次第

- この発表で「CSS2007 優秀デモ賞」を頂いた

- キャンドルスターセッションでの発表に対して、"ハックンTシャツ"と"富士通せんべい"を頂いた

hackunTshirt.png


それと一つ、この場でお詫びを
当方のデモ用ポスターを片付けて下さった方、お手数をおかけして申し訳ありませんでした.
当方、デモ発表の後、自分のポスターを貼ったまま懇親会に参加し、ポスターを片付けることなく、その日はそのままホテルに戻ってしまいました.で次の日「ポスターを片付けないと」と思いデモ会場に来たら、すでに当方のポスターはきれいに片付けられていました.お恥ずかしい限りです.本当に申し訳ありませんでした.


なお本技術は、11/28〜30に東京ビックサイトで開催される「2007 産学官技術交流フェア」でも展示を行いますので、興味のある方がおりましたら是非とも足を運んでいただければと思っております

2007 産学官技術交流フェア - 日刊工業新聞社
出展します - 2007 産学官技術交流フェア - 産業技術総合研究所

Posted by z at November 3, 2007 01:31 AM