March 26, 2012

SNS社会 - その是非に関する新聞での議論

Social Networking Service (SNS)のデメリット(危惧)についての産經新聞の記事より要点を書き残しておく.

- 「SNS社会」中村氏、山田氏 - 産經新聞 (2012/03/23)
- eアンケート: SNS社会「登録している」71% - 産經新聞 (2012/03/22)

以下は山田氏のSNSに対する危惧

- 「利用者が一千万を超えた」
-- これは全てがアクティブユーザとは言えない.登録者数と見るべきではないだろうか?

- 世界と交流は幻想
-- 現実世界の階層をネットに移し替えただけであり、世界中の人と友達になれるというわけではない.

- 個人が自由に情報発信
-- 情報過多につながっている.個々の情報を精査できなくなり、判断停止状態に陥る.結局、他人の言に便乗する"バンドワゴン効果"が生じる.多数派であること、流行しているということだけが判断材料になってしまう

- 無料だ
-- SNS運営会社は営利企業.集客が必要だから無料になっているが,そこから得られる個人情報を利用し、広告収入を得ている.つまりプライバシーを運営会社に「支払っている」ことになっていることに気づいていない

- SNS社会は幸福か?
-- 現実社会のプライバシーはSNSでは通用しなくなる.酒場での放言も、SNSでは「炎上」につながる.人間関係や日々の行動が第三者にまで見られる(監視される)ことで、すべての人が品行方正であり、ウソやおふざけも許されない息詰まる空間が形成されつつある


■ eアンケート結果から
- マナーを守れば怖くない.むしろ楽しいものになると思う (13)
- 公開制限をし、リアルでの友人とのやり取りだけにしているので、今のところトラブルはない
- 発信ではなく情報収集のツールとしてあってほしい.ただし「深入りしない、うのみにしない、不用意にあれこれ語らない・流さない」が大切
- SNSの設計者は利用者がどのようにシステムを利用するかを事前に把握することは無理.トラブル発生は必然
- 悪意ある人にGosipを流され,つるし上げにあって退会した
- 周囲がやっているから...という理由で利用していたが,人間関係のトラブルで止めた.きちんと顔を見て話す友人を大切にすべき
- 海外旅行と同じく、自分が世間にどれだけ守られているかを理解できない人ほどトラブルに巻き込まれる.オンライン上では社会的制裁は効きにくい
- 好んで個人情報をウェブ上に掲載する人達の意図が理解できない
- 他人の意見に惑わされる人は、SNSに関与すべきでない
- 直接対面して意見交換ができない人とは交流したいと思わない

Posted by z at March 26, 2012 11:57 PM